着衣水泳
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着衣水泳
昨年の春、水泳検定の最初のステップ「A検定」をクリアした息子が、この度「C検定」に挑戦した。これは、国の水泳施設組合による子供のための正式な水泳検定で、A,B,Cの順に難易度が上がる。
C検定をクリアすると、水中で起こるたいていの一般的な状況に対応できる技能を取得すると言われている。平泳ぎ、背泳ぎ、クロール、そして潜水もできなければならないが、日本人の私にとって一番の驚きは、何と言っても着衣水泳のテストだった。
半袖、半ズボン、ウォーターシューズという軽装で良かった検定Aの着衣水泳は、検定Bでは長袖、長ズボンとスニーカーに。Cになると、その上に厚手のウィンブレーカーのような上着が加わる。そして、前屈みの状態で半回転しながら飛び込み、背中から着水。準備体操もなければ、事前にシャワーも浴びない。まさに、不意に水に落ちた時と同じ状態だ。着水後は30秒立ち泳ぎをした後60秒仰向けに浮かび、50mの平泳ぎと背泳ぎ。そのコース上に浮かべられたマットの下を潜ったり、よじ登って乗り越えたりもする。
顔を水につけないように飛び込むテストもある。息子が通うプールでは、これらの飛び込みのテストは水深2m以上のところで行い、水から上がる時にははしごを使わずにプールサイドをよじ登ってこなければならない。
「着衣水泳」と日本語でググってみると、Wikipediaにも項目があった。「運河の多いオランダやイギリス、オーストラリアなどでは、護身術としての着衣水泳の教育が、競泳よりも重視されている」とある。
頑張ってC検定まで辿り着いた子供達の、水中での落ち着きぶりはなんとも頼もしかった。
(C) studio frog